とある公務員のよしなしごと。

地方公務員薄給アラサーの叫び。現在、宅地建物取引士の試験勉強中です。

地方公務員、転職活動中。②〜なぜ公務員を目指したのか〜

2 なぜ公務員を目指したのか(過去)

大学生時代に公務員を目指した背景を示し、それに対して現在感じていることを率直に書きました。

ブログって難しいですね、伝えたいことを書き上げるって至難の技だと痛感しました。

 

 

・就活が嫌だった。

大学時代、就活解禁時期になるとみんなが一斉にスーツ姿になり、大きなホール内でいろんな企業のブースに行き説明を聞く。

その時は「是非弊社に!」とか言うくせに、いざ面接になると「何故弊社を希望したのか。」、「他の会社でもいいじゃん。」等詰められる現状。

今まで社会とは隔絶された大学でのうのうと暮らしていたのに、いきなりどんな仕事をしたいのか考えさせられ、自己分析に悩む日々が続く。

当初普通に就職活動をしていましたが、途中でやりたいことが何なのかわからず、投げやりになってしまい、とりあえず公務員でいいか、と言う思考に陥ってしまいました。

とある就職説明会の時、地方公務員の話を聞いたのですが、その人も最初は何もやりたいことがわからずにいたそうです。

その先輩は、いろんな事業に携われるフィールドを持つ地方公務員になって、将来やりたい仕事を見つけたいとおっしゃっていたので、そう言う選択肢もありだと思いました。

自己分析を充分に終わらせていない状態で、自分は何が向いているのかまだ把握していないところだったのにも関わらず、その先輩の一言により「逃げ」が始まってしましました。

実際、公務員試験の勉強をしていると、何も考えずにとりあえず試験合格に向けて勉強漬けだったので楽だったのかもしれません。

結果、地方自治体は3つ、国家公務員は省庁と出先合わせて3つ、裁判所事務官、国税専門官の内定をいただきました。(国家は人事院の内定ではなく、官庁訪問での内々定を数えています。)

自己分析をしっかりしていなかったので、面接の時も具体的な志望動機を落とし込めていませんでしたが、民間企業ほど詰めてくる面接官はいなかったので、気合いと笑顔で乗り切れていまいました。

こうして就活をうまく回避してしまいましたが、この時にしっかりと自己分析をし、自分と真摯に向き合って何に価値をおいて生きてきたのか、何をしている時が一番生きている実感を味わうのか等を踏まえて、しっかりと志望業界・職種を固めるべきだったと後悔しています。

スーツ着て泥臭く自分を売り込みに行く同級生を見て嫌になってしまいましたが、自分も同じような苦労をすべきだったんだと思いました。

 

・ずっと同じ会社で働き続けたい。

女性は結婚・出産したら仕事をフルタイムでできなくなるし、一度会社から離れてしまうと復帰後の業務内容も給与もそこそこになってしまうため、完全勤め上げられる会社がいいと考えていました。

その面で言うと、公務員は非常に恵まれています。

育児短時間勤務で給与もその分減りますが、仕事内容は普通の職員と同じような業務内容で、業務量を調整してくれる程度です。

大学の同級生のうち、女性は一般職を目指している人が多かったため、「民間企業=結婚・出産時には退職」、「結婚後も就労していたら干される。」と言う認識をしてしまい、勤め上げるのであれば公務員だと決断してしまいました。

これは大学生時代の誤った認識でした。

そもそも、「一つの会社で勤め上げるのはレア」なことです。

よく就職説明会で、新卒で入社した会社を3年でやめてしまう人が多いと聞きましたが、これは別に悪いことではありません。

3年で辞めてしまったからといって、キャリアにかなり深い傷がつくと言うわけではありません。

むしろ自分に合わないな、もうちょっと違う仕事がしたいな、と感じたらその時には転職すべきと思います。

社会人になると、仕事をする上でのスキルを身につけ磨き上げ、市場価値を高めるために自己成長することが求められています。

これからは大企業でひたすら上のポジションを目指すと言うより、個人が自由気ままに自分の生きたいように人生を歩む時代の流れになっていると感じています。

やりたいことに懸命に取り組む違うこともやってみようこれも興味ある・・・

と言う流れで自分の気になることに懸命に取り組めば自ずと知識・経験は積み重なり、そのうち自然と自分に合った仕事が見つけられるようになるのではないかと思います。

そのためには、直感的に少しでも自分が興味を持った仕事に取り組むことが非常に大切です。

これは、今の公務員という立場では難しいことです。

興味を持ったとしても、必ずしも異動希望が叶うわけではありませんし、むしろ相当の手回しをしないと希望部署へは配属されません。

ずっと働き続けたい、という欲の背景には、「自分の興味がある業務」というのが前提にあることに気付き、つまらない仕事でも割り切って取り組める意欲は自分にありませんでした。