とある公務員のよしなしごと。

地方公務員薄給アラサーの叫び。現在、宅地建物取引士の試験勉強中です。

地方公務員、転職活動中。③〜なぜ転職したいのか〜

続きです。

記事を書いていて気づいたのですが、転職したい理由は現状の不満の裏返しですね。

無い物ねだりというものなのでしょうか。

冷静に考えてみると、なぜ転職をしたいのかもっと深掘りした方がいいのかなとも思いました。

 

3 なぜ転職したいのか(未来)

・仕事一筋で頑張りたい。

公務員は原則として3年で異動することとなっています。

これは業者との癒着を避け、官公庁と民間企業との公平な関係性を保つため、担当者同士での恒常的な付き合いを避ける目的があります。

とはいえ、同じ業者に随意契約でお世話になっているのが現状ですが、定期的な担当者の入れ替えにより、癒着を防ぐという意味もあるのだと思います。

そのため、基本的に、専門的な知識は3年でしか身に付けることができません。

異動先は全く異なる部門である場合が多く、転職したのとほぼ同じおような状況で、一から知識を積み上げなければなりません。

ということは、一つの分野に絞り、専門的な知識を身につけることはできないということです。

つまり、公務員とは幅広く浅く知識を身につけることが求められています。

これは、自分の適性を把握し、それを極めて行くのには適していない人事制度だと個人的に思っています。

なので、「やりたい!」と思った仕事は原則として3年しか携われません。

定期的な人事異動により、本人の希望しない部署に飛ばされることは多々あります。

人事担当に振り回されてしまうため、自分のキャリアを自分で決めることができない組織であり、明確な目標がある人にとっては厳しい組織です。

個人的な意見ですが、これからは組織で働くにしても個人の能力が尊重される時代になるかと思います。

要は、その個人が組織でどのくらい貢献してもらえるのか、どのくらいの利益を生み出してくれるのか、そうしたものが働く上での基準となると思います。

一定の大学を卒業したからといって、学歴が評価される時代は終わると思います。

したがって、私はこのまま専門的な知識を身につけずに、漫然と公務員を続けて行くことに危機感を抱いています。

人事に振り回されるがままに配属先で浅い知識を身につけ、自分の希望とは関係なしに異動させられる。

個人が秘めている才能を開花させることなしに、公務員色に染めることしか考えていない現状の組織だと、何も視野が広がらなくなるわけです。

なので、一つの仕事にどっぷり浸かることができず、仕事に全力を注ぎたいと思っていても本人の意向に関係なしに人事異動されてしまうため、私は専門的な知識を習得し、手に職をつけたいと思ったので、転職を決意したわけです。

数年しか携われない業務に対し、誰もがあまり熱心に取り組むことができないのは理解できます。

ただし私はそうは割り切れず、どちらかというと体育会系でも良いのでチームワークで一つの仕事を本気で達成していきたい考えを持っています。

営業で成績残さないと明日がない!って切羽詰まると、人間どうにかして頑張ると思うんですよね。

公務員だと、切羽詰まる状況にはならないので、火事場の馬鹿力を発揮するような機会もなく、のうのうとして日々を過ごしてしまうのかと感じてます。

 

・個人プレーな管理部門ではなく、チーム一体となり現場で働きたい。

前の記事でも記載しましたが、私は管理部門の人間ではありません。

そうした細かなことを仕事にするのは苦手で、現場で頑張るから後のことは庶務に任せたい人間です。笑

管理部門も楽しいところはあるかもしれませんが、所詮管理がメインであるため、やはり現場で働く方が様々な人と知り合えるし、同じ時間を過ごすのであれば楽しいと思います。

どちらかというとチームで同じ仕事・目標を達成するために努力したい人間であり、達成感を満たせる数値目標を欲しています。

基本的に公務員の管理部門は、隣に座っている人は全く違う仕事をしていて、職場内に同じ仕事をしている人はいないのが当たり前です。

なので仕事で困ったことがあれば、前任者に電話で問い合わせたり上層部へ問い合わせて解決しなければなりません。

このスタイルが好きな人にとっては何も問題ないと思いますが、私はとても耐えられないので、公務員の管理部門はやっていけないなと感じています。

 

・メンターとなる上司が欲しい。

公務員になって6年目で様々な職場を経験していますが、新卒でお世話になった上司以外に尊敬できる人にあったことがありません。

新卒で尊敬できる上司にお世話になったのでまだよかったものの、これは本当に致命的なことだと思っています。

尊敬できる上司がいると仕事も頑張れますが、率直に言って、公務員の管理職のうち、「え、この人管理職なの?!」と思ってしまう人は結構います。

優秀な管理職のもとであれば、正式な評価のもと成長が見込めるとおもいますが、良い意味で公務員の人は誰にでも優しいので、部下の指導は向いておらず、若者はセルフスターターで成長することが求められてしまっています。

ベンチャーなどであれば先輩がメンターとなると思いますが、なかなか公務員の世界だとそうした先輩は珍しいもので・・・。

みなさん優しいのですが、それが仇となっている環境です。

円満に仕事をこなしたい人にとっては、とても仕事しやすい環境ではありますけどね。

 

・副業したい、お金持ちになりたい。

副業は公務員は禁止なのでアウトですね。笑

副業解禁などと言っていますが、公務員まで波及するのはまだまだ先だと思います。

執筆や講演に対する報酬はある程度認められていますが、それが本業を超える収入になると、公務員としてあるべき姿なのか?と倫理的にどうなのかという問題が生じてきます。

広く公務員まで寛容的になるのはまだまだ先の話になりそうですね。

なので、副業したければ公務員をやめるしかないと思っています。

また、身近の同期でバリバリ営業をこなして、都内にマンションを構えて楽しそうに過ごしているのをみると、自分も一度は挑戦したいと思ってしまいます。

行動しないことに対して後悔するより、行動した結果後悔する方が全然マシだと思っているので、やりたいと思ったことは挑戦すべきです。

自分の家は普通のサラリーマンで、不自由なく育ってきましたが、やはり今まで苦労して育ててくれた両親のこと思うと、何か親孝行したいと思ってしまいます。

公務員になれたこと自体が親孝行と言いますが、私自身が公務員に対してあまりよく思っていないので、今の身分を定年まで維持するのは自分を苦しめることになってしまい、自分の人生を台無しにしてしまう気がします。

 

 

自己分析して思ったのですが、自分は以外と仕事大好き人間になることに対して抵抗はなく、むしろ休日返上してまでも結構働きたい人間だとわかりました。

実際に大好きな仕事に携われた時は、土日出勤がまったく苦ではありませんでした。

どちらかというと公務員は土日出勤してしまうと、周りに心配されてしまうので、仕事をやりすぎることができない環境にありました。

普通の人にとってはとてもいい環境なのかもしれません。

 

転職の事情は上司に話すことなく淡々と仕事しておりますが、早く転職先を決めて今の業務をきちんと引き継げる状態にするよう頑張りたいとおもいます。